園田の鍼灸やすらぎコラム

辛い歯痛に鍼灸

2023/10/19

歯痛にも鍼灸は有効です。
口にも経絡が流注(通っていること)しているからです。

上の歯や歯茎痛は「胃経」、下の歯や歯茎痛は「大腸経」が支配しています。

歯痛の病理(痛む理由)は以下の通り鑑別します。
① 水を含むと痛み増悪 →寒証=経絡を温める手技をする。
② 水を含むと痛み緩解 →熱証=経絡の熱を散らす手技をする。
③ 温めても冷やしても痛む →気の停滞=気を巡らす手技をする。
④ 常時痛みがきつい →瘀血(病理産物、膿など)=臨泣穴or三陰交穴を配穴。

実際何人か鍼で緩解しました。

私は試したことはありませんが(歯科医師免許がありません)、中国などでは鍼麻酔で抜歯を行うそうです。
また鍼麻酔の方が出血量も少なく、感染症に罹り難いそうです。

頭痛や肩凝りでは、一時的に歯の嚙み合わせが悪くなる方もいらっしゃいます。
お困りの方は、ご相談下さい。

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【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

この気なんの気、気になる気

2023/10/18

鍼灸をしておりますと、「気」の存在に気付きます。
身体に触れない様に経絡に手を翳していくと、手のひらの真ん中辺り(ツボでいえば、‘労宮‘)に、冷えや反発や吸い込まれる様に感じられる(反応がある)場所(ツボ)があります。

実際にも、フェザータッチで探ると同じ場所に同じ反応に加え、皮膚表面の緊張や弛緩が触知できます。ここが治療穴の候補になる場合が多いです。

更に候補穴を絞り込んで最も効果的なツボを1ないし2か所選び治療を施します。
そして、その分シャープな効き目があります。

最初は当然「気」の存在などには気付かず、その存在さえも懐疑的でした。
ではどうやって治療穴を決めたかと云うと、ツボを指頭で押して圧痛の有無で判断していました。

またハウツー本の「○○にはこのツボが効く」なんてものも試しましたが、圧痛を与えると患者さんに不快感を与えかねず、何より効き目が今一つなのです。

「気」を感じられるようになるには、とにかく「気」を意識して体表観察を数多く熟すことでした。
そのために、なるべく流行っている鍼灸接骨院に就職して場数を熟しましたが、まだまだです、更なる修練が必要です。

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徒然考

2023/10/16

久々に「相田みつを」の書籍を手に取りました。
朴訥とした語り口調と筆致にキラリと光るメッセージがさり気なく込められていて、いつも感服します。

相田みつをの書が流行ってから大分経ちますが、いまだに「相田流」と云えばいいのでしょうか、似たテイストの書が巷に溢れる様になって影響力の大きさを感じると共に、みなさんがそれを楽しんでいるのがわかります。

模倣でも、本人と詐称しなければ、良いと思います。
「守破離」といいますか、模倣から始まって、壁にあたって悩み、徐々に自分らしさが身に付き、ついには別の何かに自然となってゆく、鍼灸の修練も似ている様に思えます。

「悟ろうと思うも迷い」、そんな壁に当たっている自分がいます。
何時になったらこの執着から脱却できるのでしょうか?

そんなことを割とライトに考える、今日この頃です。

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だけじゃない、肩こり

2023/10/11

肩こりを訴える患者さんが多いです。
国民病でしょうか?「肩こり」に該当する言葉が無い程、肩凝り症状と無縁な国(民族)もあるそうです。

肩こりといっても使い過ぎではなく、ストレスや眼の疲れ、歯痛が由来のものがあります。

コリに触れると、通常の肩こりは硬い棒状ですが、ストレスや眼由来のコリは岩の様にゴツゴツした感触になります。

原因が筋肉ではありませんので、施術で一時的に筋肉が緩んでも直ぐ硬くなります。
ストレスや眼病等を治さなければ、どうしようもありません。

以前、専門学生の時にしていた出張按摩のバイトのお客さんで、70代後半の華奢なご婦人が頸肩のコリで悩んでおられました。
やはり頸肩の筋肉は岩状にゴツゴツしています。

この方は白内障を患っていて手術したところ、たちまちコリは消失しました。

なぜ肩が凝るのか?この原因を明確にして対処しないと肩こりは治りません。

腰痛・膝痛などもそれに該当することが多いです。 鍼灸治療は弁証論治(病の原因や成り立ちを明確にして、理論立てて治療すること)に長けています。

ご相談ください。

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道程

2023/10/06

師匠の鍼灸院に研修に行き初めて、もう15年になります。
現在は月1回ですが、行っております。

師匠の鍼灸院では、偶にお灸を頼まれることはありますが、刺鍼はしません。(お灸の後に、師匠の刺鍼が必ず施術されます)

刺鍼・抜鍼は師匠お一人でなさってます。
患者さんも名人である師匠の治療を望まれて来院されているので、当然と言えば当然ですが。

いろいろな患者さんが来院され、私が行く曜日には午前中だけで40~50人位来院されます。それ以上は師匠も御歳なので身体が持たないそうです。

その様な環境に一時でも身を置いていると、良い意味で度胸がつきました。
目の前で叫んだり、暴れている患者さんや、今にも倒れそうな患者さんがいらしても、必要以上に動揺しなくなりました。

体表観察(脈を診たり、ツボを触って状態を確認すること)も、師匠からの許可なくすることは全くありません。

患者さんのカルテを見させていただき、患者さんの気色を診て(視診で気が偏重している処を察知すること)、自分ならどのツボを使い、どう刺鍼するか予測します。

自分の予測と違った場合、師匠になぜその選穴をしたか質問しても、答えて下さるとは限りません。

まだまだ道のりは遠いです、でもそれが何故か嬉しく感じる自分もいます。

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寄り添う存在

2023/10/03

とても有難い事にこんな私にも、いろいろ気にかけて下さる方がいらっしゃいます。
人生のいろいろな場面で、一人はいらっしゃいました。

それは、親族であったり、友人であったり、先輩であったり、仕事関係の方だったりと様々です。

私は今までとんでもない失敗をして、他人に迷惑をかけたり、困らせたこともありました。
また気分屋なので、連絡を怠った時期もありました。
当然そのことで離れていった方もいます。

「捨てる神あれば拾う神あり」・・・そんな場面でも、さりげなくアドバイスを下さったり、気分転換に遊びのお誘いをしてくださったりと、いろいろなカタチで助けてくださる方がいました。

今でも日々いろんな悩みが解決しては生まれてきます。
基本的には自分で解決しますが、その時誰かが見守ってくれると思うだけでなんとなく安心します。

それは信仰の対象でも、親しかった故人やペットでも良いと思います。
たくさんいなくても、一人でいいのです。

今度は、自分が誰かにとってそんな存在になれたらいいなぁ・・・と思う今日この頃です。

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月の満ち欠け

2023/09/29

早いものでもう9月も終わりです、あっという間に年末になりそうです。
少し気が早いかも知れませんが、この時期に鍼灸院用に来年の月齢カレンダーを購入します。

月の満ち欠けは意外と鍼灸治療に応用できます。体内の正気(元気)にリンクするのです。

元気な若者は然程影響はありませんが、高齢者や重篤な病気の方はこれを無視できません。

新月では正気が少なく邪気が旺盛に傾きやすく、満月はその逆です。
鍼灸治療は文字通り、鍼灸で生体を刺激して効果を求めるのですが、この刺激量が問題になります。

心臓病患者に正しい治療でも、新月の時期に満月時の刺激量を与えると悪化する場合があります、刺激が強すぎるのです。

鍼灸接骨院に勤務していた時は、このことを意識せず治療していたので、偶に高齢の患者さんから「昨日治療の後、体がシンドかった」というクレームを受けました。

私としては、いつも通りの治療をしていたのに・・・と思いましたが、今なら理解できます。

私の師匠も、診療開始前に必ず月齢カレンダーを確認します。

患者さんのため、出来る事は全てする心構えで取り組んでいます。

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秋はお腹に注意

2023/09/26

とある難病で関節を繋ぐ靱帯が弱い患者さんがいました。
肩関節が常に緩んでおり、亜脱臼を頻発していました。

初診時、背中のツボに鍼を打ったところ、勝手に肩が動き出し外れかけていた関節に肩が嵌まりました。この患者さんは神職の末裔だそうです。

30代の脳梗塞後遺症の患者さんも、肩に鍼を打ったところ、麻痺側の腕が勝手に動き出しました。この患者さんは霊が見える方だそうです。

この様に感受性の強い患者さんがたまにいらっしゃいますが、共通していることとして、皆さん脾(消化器)を病んでいました。

師匠の話ですが、予知能力があるという患者さんがいて、やはり脾(消化器)を病んでいる。
それを治したところ、予知能力が消えたそうです。

ある種の鬱病や認知症にも脾(消化器)が関わっています。

中国の金・元時代の四大家の一人、李東垣は「脾胃(消化器)を病めば、百病をい生ず」といい、元気が人の生の根本であり、脾胃は元気の源と考え、彼の学派は「補土派」と称されました。

秋は夏の疲れの蓄積により消化器が弱りがちです、不安がある方はご相談ください。

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パニック障害その後

2023/09/25

以前記述しましたパニック障害の患者さんですが、治癒致しました。

症状が出るので、電車に乗れない患者さんでした。
初診時に病気を克服したらしたいことをお聞きしたら、コロナ禍もあって3年ぐらい帰っていない実家に行き、ご両親の顔が見たいとのことでした。(パニック障害は2年前に発症)

来週帰郷するそうですが、引っ越しも兼ねるそうです。

初診から約1ケ月・8診目でしたが、「希望が叶いました。」と笑顔でご報告をいただきました。

嬉しいお知らせですが、まだ胸痛の症状が若干残っているので心配でもあります。

この患者さんは、私の養生指導にもちゃんと取り組んでくださってましたので、胸痛の完治も近いかも知れません。

患者さんの実家の近所に、同じ鍼灸の勉強会で学んでいる先生がいるので、希望があれば紹介するつもりです。

いつまでもお元気で素敵な笑顔でいて下さい。

そう願ってやみません。

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秋空と気の去来

2023/09/24

山際には入道雲、天空には巻雲、夏と秋の空気の鬩ぎ合いが見られる様になりました。
暑かった今年の夏ももう終わりです。

小学生だった頃、この時期の恒例行事として、和紙や竹ひごを使ったゴム動力のライトプレーンの競技会があり、一生懸命に作っていました。
ライトプレーンの滞空時間を競うのです。

小学生には少しお高いライトプレーンのキットを買って作るのですが、工作のセンスと緻密さが問われます。

竹ひご等の材料は少し長目に入っており、それを設計図に合わせて、切ったり曲げたり組み立てたりします。
全員がライバルなので、誰もアドバイスをしてくれません。

設計図に忠実に作成しなければ、全然飛びません。設計図通りに作っても翼の材料である和紙を歪みなくピンと張らなくてはいけません。

主翼・尾翼のカーブをつけるのも、火で炙るかお湯に浸けて曲げるかでコツがあるようです。

大雑把な私は、どこかで「これでいいや」と高を括って作るので、全然飛びませんでした。

鍼灸治療も似ています。
先ず自分で作成しなければならない設計図作り(弁証論治)が重要です。これが間違っていれば全く効きません。

次に設計図に合わせての材料作りと組み立てですが、ただ鍼を刺したりお灸を据えればいい訳ではありません。

ツボを正確に捉え、気の去来を捉えて施術するのです。
この目に見えない「気の去来」を捉えるには、各人のコツがあり、口で説明し難かったりしますので、自分で手探るしかありません。日々修練です。

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