先日師匠に風邪の鍼灸治療法を教えていただいた旨の記述をしました。
師匠はブログをやっていて、更に咳の風邪について言及されておりました。
曰く「今回の風邪は、ほぼ治ったのにいつまでも咳が止まらないことがある。
この咳の特徴は出だしたらなかなか治まらず、治まっても再度発作的に咳が出始める。
痰は喉にへばり付いたようである。
この症状は常々ストレスを抱えやすい人がなりがちだ。」
ストレスを抱えやすい方は、体質的に「気」が上へ昇りやすい傾向にあります。
また特にこの季節は木の芽が成長する様に万物の「気」が上へ昇るので、更に拍車をかけます。
この過剰に昇った「気」が咳を誘発するのです。
「理気疏肝」風邪を治すと同時に、気を巡らせて咳を止める。
手にあるツボが著効を表しますが、場合によっては足のツボを追加します。
左右どちらかの反応のあるツボに刺鍼しますが、鍼の刺し抜きの方法にはコツがいります。
治療後汗が出てきたら治療は成功です。
鍼灸はなかなか深いです。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
風邪やインフルエンザが流行っています。
私の患者さんには少ないですが、喉の痛みを訴えられた患者さんがいらして、治療した翌日には治っていたとの事がありました。
先日、師匠の鍼灸院に研修に行きましたが、急な寒暖差から風邪を引いている方が多かったです。
この日も珍しく師匠が今年の風邪の治療穴を教えてくださいました。
私は銀翹散(ぎんぎょうさん)証の風邪に効く風熱邪を追い出すツボを治療穴としてましたが、師匠はいわゆる麻黄湯証の風邪に効くツボを治療穴として発汗させて風寒邪を追い出していました。
似ている様で、違います。
但し私が間違っているというよりも、タイプの違う風邪だったようです。
私の患者さんは風熱邪で、師匠の患者さんは風寒邪なのです。
鑑別は喉痛の有無がポイントです。(当然それのみの判断ではありません)
この様に今年は数パターンの風邪が流行っているみたいですので、ご注意ください。
鍼灸でも風邪治療はできます、予防が一番ですが。
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最近、足元からの寒さが厳しいですね。
今、下半身を温める鍼をしながら、これを書いています、結構温まっています。
季節によって、自分の体調管理をしています。
だいたい毎日体調を考えて鍼をしています、花粉症対策もしてますが飛散し始めは少しムズムズします。
そのお陰でしょうか、滅多に寝込むことはありません。
少し体調がおかしくても、数日で治ります。先日のギックリ腰もそうでした。
定期的に往診に行っている患者さんは、血液検査の結果が思わしくなくても、多少の不調はありますが、お元気でお一人で暮らしています。
それ以外の患者さんも仰ってます「鍼をしているせいか、ここ数年大きく体調を崩すことがない」と。
「鍼養生」アリだと思います。
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近所の白梅が綺麗に咲き始めました。
梅の花の香りは心穏やかになって良いのですが、スギ花粉も漂っているようで鼻が少しムズムズします。
以前は酷い花粉症で、眼鼻がぐしょぐしょになりましたが今はマシになっています。
それでも花粉の飛び始めは不快なものです。
春の花粉症は、身体の「気」が「上実下虚」となって上に昇りやすくなっている状態が原因の一端です。
「気」が昇る時は体内の水分も一緒に持っていきますので、目や鼻に症状が出やすいのです。
春は芽生えの季節なので、「気」が昇りやすくなるのは自然現象で仕方ありません。
しかし昇りし難くするためには、下半身を強化し、「気」を下に引き降ろす様にする必要があります。
私はジョギングを始めてから花粉症が楽になりました。
散歩でも良いのです、定期的に行ってください。
趣味の一環としてカメラ片手にでも良いですし、音楽を聴きながらでもいいと思います。
散歩のペースや頻度は、最低でも週3回くらいは続けてください。
無理なく習慣的になる程度で継続することが大事です。
ストレス解消にもなりますし、清々しい気分になれます。
鍼灸でも同様の効果を出すことができます。
しかしこれも定期的に通っていただいた方か効果的です、お試しください。
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つい先程(今朝のことです)、ギックリ腰になりました。
今日は平日で、これから仕事です。
座っている体勢から立ち上がるときに、第5腰椎から仙腸関節にかけて激痛が走りました。
脈や手足のツボを触診して、私が参加している鍼灸の勉強会で「胆経腰痛」と呼んでいる症状と判断して、右の手足のツボに瀉中の補の鍼(悪いモノを取り除き、結果不足を補う)と瀉法の鍼(痛みの原因を取り除く)を30分置鍼しました。
今9割痛みが無くなっています。後の1割は少し引っかかりがある感じで、時間経過と共に無くなりそうです。
今回は自分の身体なので直ぐ診断できましたが、患者さんには丁寧に問診しなければ失敗する可能性があるので、同じ症状でも機械的に「このツボが効く」とはならないので注意が必要です。
正確に診断し適切なツボに施術すると著効があります。
患部(痛いところ)には一切刺鍼していません。
困りの方はご相談下さい。
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寒い日が続いています。
皆さま、風邪など引いていませんでしょうか?
私は仕事柄コロナ禍以降は外出時にはマスクをしています、ジョギングをする時もです。
そして外から戻ったら、必ず手を洗います。
だからでしょうか、最近はぜんぜん風邪を引いていません。
やはり予防は大切です。
東洋医学では風邪は、「傷寒」と「温病(うんびょう)」に大別されます。
「頭痛・発熱・悪寒」の風邪は傷寒、「高温の発熱・喉痛」の風邪は温病です。
傷寒は首の後ろから体内に侵入すると言われており、先ず首筋に悪寒を感じることが多いです。
寒気を感じて直ぐに首筋にドライヤーで温風をかけて温めると、意外に直ぐ治ります。
温病は喉から侵入すると言われており、現在の風邪の侵入経路の概念と一致します。
所謂熱・喉の風邪で、ある種のインフルエンザなどもそうで、予防にはうがい手洗いです。
普段からの養生も大切ですので、温かい栄養のあるものを食べ、ぐっすり眠ることが一番です。
それができない被災者の方々には、只々健やかであることを祈るのみです。
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以前往診していた患者さんですが、とても感受性の高い方でした。
陳旧性亜脱臼(亜脱臼がクセの様になっている症状)の方でしたが、頸部のツボに刺鍼すると抜けていた肩関節が勝手に嵌まっていくのです。
偶にいらっしゃるのです、鍼をすると勝手に身体が動く方が。大抵は感受性の高い方です。
白の肌理の細かい肌の方は大抵敏感な方で、丁寧な刺鍼をしないととても痛がります。
お灸にも細心の注意が必要です。
私が行っている鍼は、主に「気」を動かすことを目的としているため、あまり深く刺しません。
但し肩凝りが酷い方など、その場で楽にして欲しい方には、その方の体力などを勘案して、筋緊張を取り除くために深く刺す場合もあります。
ギックリ腰治療終盤の筋緊張の緩和などがこれに相当します。
似た症状でも、全く同じ治療方法になることがありません、使うツボや目的が同じでも患者さんに合わせた手技をします。
奥深く、飽きの来ない仕事です。
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日曜日、朝目覚めると左奥歯に激痛が走りました。
歯というより歯茎が腫れぼったく、噛みしめると激痛です。噛みしめなくても少しズキズキしました。
ここ何十年もそんな痛みはありません。
思い返すと前日の土曜日、大阪鶴橋でしこたま焼き肉を食べました。
ツマミにキムチやイカフェなど辛いものもかなり食べ、ビールもグイグイいきました。
そうです、大腸の湿熱が歯に影響したのでした。
お通じは普段良好なのに、この日は少し出難い感じでした。
下歯は大腸経の経絡が支配します、手にある大腸経の経穴を診てみると右の「合谷」というツボに熱感がありました。
左側が痛いのに右に反応が出ることはよくあることです、大腸経なら猶更です。
右の合谷に熱を取るように鍼をしたところ、抜鍼時に米粒半分大の出血が見られました。
清熱の鍼が上手くいった証左です。
翌朝には痛みは消えておりました。
この様に内臓の弱りからも歯痛は起こりますし、鍼が著効します。
歯医者に行ってもなかなか改善しない歯のお悩みは、内臓由来かも知れません。
是非ご相談下さい。
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冬至が過ぎると、「一陽来復」と云って少しずつですが春が近づいてきます。
治療院前にある公園には早咲きの桜があるのですが、昨年末の初旬の暖かさのせいか何輪が咲いています。
ジョギングコースの河川敷には、もう水仙が咲いています。
程なくして梅が香ってくることでしょう。
雪国育ちのせいか、春が来るのが何だか楽しみです、たとえ花粉に苦しめられようとも。
冬の間、爆弾低気圧が次々と来襲し、天気の良い日など数えるくらいしかありません。
皮肉にもその暴風を高く積もった雪が家を護ってくれています。
故郷を離れてから春一番や春の嵐を経験しましたが、大袈裟に言うと冬は毎日台風みたいなものでしたので、然程気になりませんでした。
穏やかな春の日が待ち遠しいものです。
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先週師匠の鍼灸院に研修に行ってきました。
最近脳梗塞の患者さんを治したそうです。
呂律が回らずフラフラの患者さんを一日で3回くらい治療したそうです。
そんな患者さんをt-PA(血栓を溶解させる薬)を使用せず治すのはすごいことです。
今日も来院するから・・・と云うことでしたが、とても元気でした。口調もハッキリしてます。
まだ油断できないので念のための来院です。
古くからの患者さんで、師匠とは信頼関係にあります。
そんな方を助けられたのが嬉しいのか、珍しく治療方法を具体的に教えて下さいました。
「但し、脈をちゃんと判定できるかがポイントで、普段いい加減に脈を取ってるヤツには判定できん。脈診て予後判定できなければ手を出したらアカン。」そうです。
その通りだと思います、同じ症状の方でも師匠と同じツボを刺鍼したとしても、効果はまるで違うと思います。技術というかコツがあって、教えられて得られるものではないからです。
正に体得するしかないのです。
昔、長嶋監督が選手に打撃のアドバイスをしていたそうですが、「こう来た球をこう打つだけだ、簡単だろ。」と宣われたそうです。
これに近いかもしれません。
まだまだ師匠通いは続きそうです。
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