私が通っている鍼灸の勉強会で以前、医師を招いて「鍼灸」についてのシンポジウムを開催したので聴講に行きました。
3人の医師と勉強会の幹部との遣り取りですが当時そういった企画は珍しいらしく、業界誌からの取材もありました。
3人の医師は勉強会の会員で鍼灸に理解を示している方々ですので、場が荒れることはありませんが、医師としてどう鍼灸と向き合っているかを公の場で伺うことができて大変参考になりました。
勉強会の理念に「鍼灸による心と身体と魂の救済」を謳っていますが、「魂について感じることがあるか?」の質問に、医師の方が「魂と言って良いかわからないが、ご臨終の際の厳かな雰囲気は感じる。」と仰ってらしたのが印象的でした。
この「魂」とは宗教的なものではなく、「本来的自我」であると認識しています。
たとえ心が病んでも、「魂=本来的自我」がしっかりしていれば、治療は可能ということです。
実際私の患者さんでパニック障害で電車に乗れなかった方は、電車と新幹線で帰省できるようになりました。
コロナ後遺症で鬱状態の方は自殺願望が消えました。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
暦の上では冬になりました。
今月の初めは夏日があったりして、地球はどうなってしまったのかと心配しましたが、一雨ごとに寒くなってきました。
一気に夏から冬になった様で、体調を崩す方が多いと思います。
寒暖差が自律神経を乱すためと云われていますが、その通りだと思います。
ただ自律神経の失調と云っても、体調の崩し方には個人差があって、症状が出る場所も違います。
体質や生活習慣が人それぞれなので、当然なことです。
なので自律神経を調える治療方法も人それぞれです。
発症のメカニズムは違いますが、更年期障害も然りです。
鍼灸治療は、この様なオーダーメイドの治療ができて、しかも著効があります。
こじらせる前に、是非ご相談下さい。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
加齢による腎機能の衰えは、私にとっても他人事ではありません。
足の浮腫みを訴える方が多いですが、中高年は腎機能の衰えが原因であることが多いです。
踵にある「女膝」というツボへのお灸がよく効きます。とにかく小便が出て体内の余分な水分を排泄する効果があります。
このツボは「奇穴」と呼ばれ臓腑経絡に属さないツボとされていますが、踵は「腎」と「膀胱」経が通っているからでしょう。
私が施術した患者さんは回数が増えて難儀したが、毎回しっかり出て、足が浮腫みにくくなったそうです。
但し、腎機能の衰え以外の原因での足の浮腫みには効果は定かではありませんので、あしからず。
またこのツボは、歯周病にも効くとのこと。
私は試したことがないので効果のほどはわかりません。
効くであろうと云う理屈は思い当たりますが、もっと他に良いツボがあるからです。
歯周病に悩んでいる患者さんがいましたら、今度検証してみたいと思います。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
ある患者さんが今度神事があって正座しなくてはいけないが、痛くてできないと訴えてきました。
膝をある角度以上曲げると、膝のお皿の下に激痛が走るとのことです。
いろいろ体表観察をして、膝下の膝蓋腱に傷がついたジャンパー膝(膝蓋腱炎)と診断しました。
単純な靭帯の炎症で、内臓疾患等の影響が無い様でしたので、患部を流れる胃経の経絡上の「解谿」という足首上部にあるツボに熱の反応があったので、20分位置鍼(鍼を刺したままにすること)しました。
後日、結果を聞くと治療してから痛みが全く無く、無事神事に参加できたそうです。
この様に痛いところに刺鍼しなくても、診断・選穴が正しければ著効します。
たぶん痛いところに刺鍼してもその場限りの鎮痛効果だったと思います。
鍼灸はいろいろな運動器疾患の対応が得意です。
お困りの方はご相談下さい。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
ネットの記事で知って驚いたのですが、英国の文化といえる「アフタヌーンティー」の起源は茶の湯にあるそうです。
ちなみに紅茶や緑茶や烏龍茶の原材料の葉は同一のもので、製造方法が違うだけです。
ヨーロッパにお茶がもたらされたのは17世紀で、オランダ東インド会社が緑茶を長崎の平戸から輸出されたもので、飲み方は日本の茶道をイメージしたものでした。
このお茶がヨーロッパの王侯貴族の東洋趣味が教養としての象徴になり、大旋風を巻き起こしたそうです。
更に贅沢三昧の王侯貴族の職業病ともいえる痛風の妙薬としてお茶が扱われたのも大きな一因です。
後に紅茶の製法が確立され、英国ではお茶好きのメアリー女王(17世紀)とアン女王(18世紀)によって上流階級でお茶を飲む風習が生まれ、アンナ・マリア公爵夫人(19世紀)が社交の一環として「アフタヌーンティー」の様式を調えました。
私は烏龍茶をよく飲みますが、美味しい緑茶は飲むと何だかホッとします。
ただしお茶のカフェインは少量だとストレス解消となりますが、多く摂取するとストレス増悪の原因となりますので、ご注意下さい。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
イチョウの葉が色づき始め、銀杏が落ちている木もあります。
美味しい銀杏ですが、意外に中毒性がきつい様です。
小児科医の先生の話だと、中毒になった場合の死亡率は約13%と結構シャレにならない数字です。戦後の食糧難の時に被害者が多かったとか。
一度にたくさん食べると、特に子供は危ないそうです。
中毒症状は、嘔吐やケイレンが主な症状です。
銀杏の有毒成分は熱に強く、加熱調理をしても消えません。
昔は「年齢の数以上の銀杏はたべるな」という言い伝えがあったそうですが、あながち間違いではありません。
しかし銀杏は美味しい上に、タンパク質やビタミンB群・C・Eなど栄養価の高い食品で、咳・痰・疲労回復・口内炎・老化予防の効果があるそうです。
気を付けながらも、是非食したいものです。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
最近、家内がテニススクールに通い始めました。
運動不足を気にしていたので、良い事だと思います。本人も楽しんでいる様です。
しかし、ある日ついに来ました。テニス肘です。
かなり痛い様で、買い物にも苦労していました。
当然鍼で鎮痛したのですが、次にスクールに行くと再発必至でしたので、テーピングをしてあげました。
久々にテーピングをしましたが、うまくいった様です。若干痛みはありましたが、かなりマシとのこと。
今朝の患者さんが、昨夜足の甲に神経痛があって、シップをしたらよくなったとのこと。
シップと同じ効き目の塗布薬では効かなかったと云っていました。
「手当」という言葉がありますが、ぶつけた箇所に痛みが走った時、手で患部を撫でると痛みが引いた経験が誰でもあると思います。
ゲートコントロール理論と云って、痛みを感じたときにその部位に触れる(触刺激をあたえる)ことで、痛み を感じさせる神経経路を阻害し痛みを和らげる効果があります。
同じ理屈で、患部にシップを貼ることもテーピングをすることも、撫でる=手当していることで、鎮痛効果や 予防効果に繋がっていたのでしょう。
手当の最初の記憶は、母に患部を撫でてもらったと云う方も多いと思います。
手当には、何だか母の愛が感じられます。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
良い気候が続いており、本当に爽やかな日々です。
気温や湿度が安定しており、過ごしやすくて助かっております。
不思議なもので、こんなちょうど良い時候の時ほど、服装に迷います。
一枚羽織ると暑く感じるし、脱ぐとバイク移動時に寒く感じます。
昼と夜の温度差に関しても然りです。
「中庸」という言葉がありますが、儒教においては理想の状態の事です。
偏ることなく、過不足なく調和がとれている事だそうです。
私自身は中庸とはかけ離れている人間なので、自然の中庸に戸惑い、うまく対応できないのかも知れません。
何の拘りもなく、中庸の時季を楽しめる様になりたいものです。
折角の良い時季に、それを楽しむことができない自分はまだまだです。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
節の変わり目で、体調を崩されている患者さんが多くなってきました。
高齢者は、動悸やふらつきが多いように思えます。
夏が暑かったため、ただでさえ弱っている消化器に更に暑さが負担となった結果の症状だと思われます。
消化器の機能を補う治療をしてましたが、そこから膝痛など整形外科的症状が発症している患者さんは、動悸やふらつきが落ち着いても御歳と云うこともあり膝痛はしつこく残ってしまいます。
先日もお寺のご住職とお話しした際、この時期は葬儀が多くなるが今年は更に多いと仰っておりました。
また秋は空気が乾いてきますので、肺や喉を傷めやすいので、お気を付けください。
肺はそもそも乾燥を好みますが、乾きすぎるのはいけません。
加湿器を利用するなど、風邪・コロナ・インフルエンザ等の予防にも繋がるので、自衛策をとって下さい。
急激な気候変化は、自然の一部である私達にも多大な影響があります。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
先日、鍼の勉強会に行ってきました。
いろんな先生方のお話が聞けて、とても勉強になりました。
症例発表では、高齢の女性の両腕の慢性筋肉痛の治療をすると、結果長年苦しんでいた顔面神経麻痺が、同じ治療で治った(異病同治)という症例でした。1穴治療でです。
東洋医学的に弁証論治(病気を原因・発症を論理的に考察し、治療方法を決定しその結果を再度理論化すること)をすると、さもありなんと云った症例でした。
顔面神経麻痺が長年治らなかったのも筋肉痛が慢性化したのも、一つの原因から派生したものだったのです。それを治療したのです。
別の先生ですが、「ミトコンドリア脳筋症」(先天的に、身体を動かすエネルギーを産生するミトコンドリアに異常があり、脳と筋肉に特に異常をきたす難病指定病)に取り組み始めたそうです。
西洋医学と東洋医学は、物事を捉える物差しがちがうので、別の側面からアプローチします。
そのため西洋医学的には難病でも、鍼灸で著効があることは珍しくありません。
例えば、西洋医学的には脳が思考や意志決定を行いますが、東洋医学的には心(神)が行います。
西洋医学的見地では心臓はあくまで臓器ですが、東洋医学的には心(しん)は臓器とその機能も内包します。だから悲しいことがあると心(こころ)が痛むのです。
西洋医学的哲学では、血液を送る臓器が人の感受性で変化は起さないはずです。
私が参加している勉強会では、多くの医師が参加されています。
鍼灸の治療結果を西洋医学的見地から考察したり、実際治療に組み入れている医師もおられます。
患者さんを治したい気持ちに、洋の東西はありません。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分