以前記述しましたパニック障害の患者さんですが、治癒致しました。
症状が出るので、電車に乗れない患者さんでした。
初診時に病気を克服したらしたいことをお聞きしたら、コロナ禍もあって3年ぐらい帰っていない実家に行き、ご両親の顔が見たいとのことでした。(パニック障害は2年前に発症)
来週帰郷するそうですが、引っ越しも兼ねるそうです。
初診から約1ケ月・8診目でしたが、「希望が叶いました。」と笑顔でご報告をいただきました。
嬉しいお知らせですが、まだ胸痛の症状が若干残っているので心配でもあります。
この患者さんは、私の養生指導にもちゃんと取り組んでくださってましたので、胸痛の完治も近いかも知れません。
患者さんの実家の近所に、同じ鍼灸の勉強会で学んでいる先生がいるので、希望があれば紹介するつもりです。
いつまでもお元気で素敵な笑顔でいて下さい。
そう願ってやみません。
【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分
山際には入道雲、天空には巻雲、夏と秋の空気の鬩ぎ合いが見られる様になりました。
暑かった今年の夏ももう終わりです。
小学生だった頃、この時期の恒例行事として、和紙や竹ひごを使ったゴム動力のライトプレーンの競技会があり、一生懸命に作っていました。
ライトプレーンの滞空時間を競うのです。
小学生には少しお高いライトプレーンのキットを買って作るのですが、工作のセンスと緻密さが問われます。
竹ひご等の材料は少し長目に入っており、それを設計図に合わせて、切ったり曲げたり組み立てたりします。
全員がライバルなので、誰もアドバイスをしてくれません。
設計図に忠実に作成しなければ、全然飛びません。設計図通りに作っても翼の材料である和紙を歪みなくピンと張らなくてはいけません。
主翼・尾翼のカーブをつけるのも、火で炙るかお湯に浸けて曲げるかでコツがあるようです。
大雑把な私は、どこかで「これでいいや」と高を括って作るので、全然飛びませんでした。
鍼灸治療も似ています。
先ず自分で作成しなければならない設計図作り(弁証論治)が重要です。これが間違っていれば全く効きません。
次に設計図に合わせての材料作りと組み立てですが、ただ鍼を刺したりお灸を据えればいい訳ではありません。
ツボを正確に捉え、気の去来を捉えて施術するのです。
この目に見えない「気の去来」を捉えるには、各人のコツがあり、口で説明し難かったりしますので、自分で手探るしかありません。日々修練です。
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往診の道すがら、猪名川河川敷に月見草が咲きつつありました。
今月末には中秋の名月です、その頃には花も咲き誇っていると思います。
この月見草、薬効がある様で、月見草の種からとれるオイルには、アトピー性皮膚炎の治療、生活習慣病の予防・改善への効果が期待されています。
オイルに含まれるガンマリノレン酸が、プロスタグランジンというホルモンを作ることで、皮膚機能の維持、血圧や血糖値の安定させるといわれています。
最近では、月見草のオイルを凝縮させたサプリメントも作られています。
今年のプロ野球は、日本シリーズで所謂「関西ダービー」が実現しそうです。
故野村克也監督は自身を月見草に例えていたそうですが、長嶋・王の向日葵よりも、月見草にSympathyを感じてしまいます。
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以前、往診に伺っていた患者さんですが、脳梗塞後遺症で右半身不随の方でした。
男性の患者さんで、発病前は建設業でバリバリ働いていた方で、今ご自分の不自由な身体に対しかなりコンプレックスを抱えている様でした。
自宅療養ですが、患者さんのお部屋は家の構造や生活動線を考えての部屋でしたが、全く日光の入らない窓のない部屋でした。
当然起きている間は電気を点けて明るく、テレビもありますが、外出は全くなさっていませんでした。(介護は奥様のみで車椅子への移動が難しく、ヘルパーやデイサービスも利用されていませんでした。)
そのためストレスがきつく、痛み止めを飲んでも効かない痛み(筋肉や神経に関係ないストレスに因るもの)が散発していました。
しかしたまに体調を良い日がありました。
頭の天辺に「百会」と云うツボがありますが、この患者さんの百会には大きなデキモノがあって、ここがひび割れて出血していると、体調はいいのです。
「頭に血が上る」とか「怒りで頭が沸いてくる」という表現がありますが、頭に上った血や熱(ストレスなど)を出血によって発散しているのです。
指の逆剥けや口内炎もそうです。食べ過ぎ呑みすぎで胃腸に溜まった邪熱を出血や腫物として漏らそうとしているのです。
人体の防御システムは侮れません。
鍼灸治療でも痛みや出血を伴わずに、清熱することに長けています。
ご相談下さい。
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健康維持のためにジョギングをしています。
この時期は熱中症にならない様に濡れタオルを頭に巻いて、「百会」という頭頂部のツボに保冷剤を置いて、その上からキャップを被って走っています。
本当は涼しい早朝にジョギングをしたいのですが、少し憚れます。
私のジョギングコースはどこを選んでも他の方々の散歩コースと被ってしまい、早朝にジョギングをすると、散歩をされているご高齢の方とよくすれ違います。
その際有難いことに、朝のご挨拶を戴くことがあります。
こちらとしてもお返しの挨拶をしたいのですが、息が上がってしまっていて結果できないことが多々あり、不調法で恐縮してしまいます。
日暮れ時は仕事ですし、夜は足元が暗いので、そのためついつい暑い昼休みにジョギングをしています。
暑い昼は散歩される方も稀ですし、ハイキングと違って、お昼に挨拶される方はいないので気を使いません。
早く涼しくなって欲しいものです。
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もう7,8年前になりますが、がん手術の予後が思わしくなく、食事はチューブで胃に流し込む方法で摂っており、体力の回復が遅れて、ほぼ寝たきりの患者さんに、拘縮予防のマッサージの往診に行っていました。
マッサージ前に「元気になる、おまじないだと思ってください」と云って、臍下の「関元」というツボに18金の鍉鍼(皮膚に刺入せず、皮膚表面に接触させたり翳す鍼)を翳していました。
この施術で状況が好転すると診断したからの措置です。(マッサージで医師の同意を受けていましたので、皮膚に刺入したり施灸する鍼灸治療はできません)
確か週3日往診で1ケ月もした頃、この患者さん自分でチューブを外して、口から食事をする様になり、最終的には2階の自室に移され、自分一人で階段の昇降をしていました。
私の施術以外、投薬や治療方法を変えていないので、ご家族に大層感謝されました。
臍への金の鍉鍼は、まさに元気になる、おまじないだったようです。
余談ですが、師匠の治療院へ研修に行く道すがら、石切駅を通過しますが、石切神社は腫物(石)を切るとして、ガン快癒のご利益があるらしく、この患者さん宅でもお札を祀っておりました。
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9月になりました。
もう夜には秋の虫の声が聞こえてきて、暑さに参った身体を睡眠に誘います。
お彼岸があり、月末には中秋の名月が見られます。
いつもだと中旬ごろには彼岸花が咲きますが、今年はどうでしょう。
気象庁の発表だと10月まで暑い日が続くようです、以前の猛暑の年は、彼岸花が咲くのが遅れていました。
秋には長雨や台風の襲来がありますが、段々空気が乾いて涼しくなってきます。
そうなると喉を病みやすく、風邪もひきやすくなってきますのでお気を付けください。
常温の麦茶などが良いと思います。
また暑い時期に冷たいものを取り続けた胃腸が、この時期に疲れが出てきやすくなります。
本当は食欲の秋の始まりなので、何かと楽しみですが、何事も程々に・・・ですね。
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来院された患者さんの主訴が、眼の下の隈の改善でした。
まだ若い患者さんですが、食生活の乱れと仕事のストレスが主な原因でした。
刺鍼して体調を整え、眼の下の気血の停滞を刺さない鍼で散鍼(皮膚表面を軽く刺激すること)して取り除くと、左眼の隈は顕著に改善されていました。
瘀血(体内の病理産物)が原因だと治り難いのですが、瘀血の要素が少ないことが幸いしました。
その場限りの改善とならない様に、体調を整える鍼をしましたので、徐々に隈ができ難くなると思います。
養生指導をしているので、患者さんにもそれを守っていただく必要はありますが、可能です。
ただ遠方からの患者さんなので、来院までの期間が大分開いてしまうのが、残念なところです。
それでもご要望に沿えます様、努力することが楽しいです。
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先日奈良の鍼の師匠の治療院に研修に行ってまいりました。
師匠はプードルを飼ってらして、人間に例えるともう90歳位だそうです。<
このワンちゃん、最近血尿が酷いようで、獣医さんに連れて行っても高齢だから仕方ないとのこと。
そこで、師匠が治療したところ、快方に向かっているそうです。
研修終わりに、ワンちゃんを治療するそうなので、見学させて頂きました。
ワンちゃんの身体を触り、(冷えの)反応がでているツボに米粒大のお灸を9つ据えます。
人間と同じく皮膚に直接施灸するので熱いはずですが、一応内弟子さんが動かないよう押さえてはいますが、嫌がる様子もなくおとなしく治療を受けています。
ワンちゃんも治療してもらっていることがわかるのでしょう。
前日は、下に敷いたデオドラントシートに血尿のシミがかなりあったそうですが、今日は数滴程度のシミで収まってました。
この師匠、他にも気管支炎で獣医さんが見放したインコも、刺さない鍼で3日で治したそうです。
一緒に見学していた内科医の先生も猫を飼ってらして、猫が体調を崩すと鍼をするらしいのですが、嫌がるどころか散鍼(鍼を短く持ってツボの表面を刺激する程度に刺す事)をしていると、自分から刺してほしい箇所に身体をずらすそうです。
鍼灸を含む中医学の古典には、動物を対象とした書物もあります。
興味が尽きません。
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東洋哲学(医学)では、陰陽論を説いています。
光と闇、男と女、太陽と月といったふうに、単純に云うと二元論ですが、この「陰」と「陽」は複雑に絡み合って、世の理を形成してます。
その理の一つに「陰が極まれば陽に転化する」というものがあります。嬉しすぎて泣けてきた、腹が立ちすぎて笑えてきたなんてのも、その範疇です。
東洋医学では、ストレスは主に緊張を伴うと考えます。
パーキンソン病(筋肉に力が入り過ぎるの症状)は神経質な方が罹りやすいですが、逆に筋無力症(筋肉に力が入りにくい症状)の方も神経質な方が多い様に思えます。
パーキンソン病も筋無力症の方も、ストレスのみが原因ではなく、それぞれの病因(病気になる原因)は多々ありますが、ストレスが引き金になっている場合が多いと思います。
何が言いたいかと云えば、ストレスは万病を媒介します。
また全く逆の症状を引き起こす可能性があります。
ストレス解消や耐性をつけるには、笑うことがいいとされますが、これも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。(過ぎると心臓に影響が出ると言われています)
鍼灸治療は、そもそも陰陽のバランスを取ることで体調を整える治療です。ストレス・コントロールには持って来いです、お試しください。
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